歯周病リスク、喫煙
タバコと歯周病の関係
喫煙がもたらす5つの原因
「タバコを止めない人への歯周病治療は無駄」そう言い切る歯科医もいます。
それほど、喫煙は歯周病の原因を数多く含んでいるのです。
タバコが害となることは昔から言われつづけていましたが、ここ数年で健康面だけでなく歯周病についても、想像以上に悪影響をおよぼしていることがあらゆる研究データ・結果から明らかになってきました。
まずはタバコ・喫煙と歯周病の関係を正しく知って、禁煙を検討いただくか吸う量を減らすことをおすすめします。
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タバコと歯周病の関係
歯周病が発症すると、まずは歯茎が赤くはれてきます。
これは歯周病菌が増えたことによって、それに対抗するための抵抗成分が、歯茎の毛細血管を通じて集まってくるためです。(血流が増加)
それに対し、喫煙者は毛細血管が細くなっっており血流が増えにくく、結果歯茎が赤くはれることが抑えられてしまいます。つまり本来必要な免疫が抑えられ、症状がよりいっそう進行するということです。
もともと歯周病は自覚症状のない病気といわれており、より発見が遅れることに繋がります。
また、喫煙は歯周病が発症・悪化する要因にもなることが明らかにされています。
タバコには約2000種類の有害化学物質が含まれていると言われていますが、その中でも三大有害物質がタール、ニコチン、一酸化炭素です。
タバコがどのように歯周病の原因となるのか見ていきましょう。
タバコが歯周病を悪化させる5つの原因
〇タールが歯の表面に強力に付着し、プラークにとって絶好の温床となる。
〇ニコチンが血管を収縮させることにより血流障害がおこり、歯茎に十分な酸素や栄養素がいきわたらない。
〇タバコは免疫細胞の活動を阻害します。
タバコから吸入される有害物質の除去に白血球が働き、歯周病菌への対応が十分でなくなります。
また、白血球の増加・活動は活性酸素を発生させ、その結果活性酸素除去のためにビタミンCが消費され、歯茎を修復する細胞の働きも制限されることになります。
〇一酸化炭素により口内の酸素濃度が薄まり、酸素が嫌いなプラークにとって好ましい環境が作られます。
〇口内粘膜に熱的損傷をおよぼし、細菌への防御力を低下させます。
まとめ
厚生労働省が運営する生活習慣病予防サイトe-ヘルスネットでも
「喫煙は糖尿病と並んで歯周病の二大危険因子」
と記載されています。
もちろん、タバコは歯周病の要因だけでなく、他の様々な健康被害を引き起こします。
もし今喫煙されているなら、周りのご家族や友人の為にも禁煙にトライしてみてください。
とはいえ、愛煙家にとってタバコを止める事が何より辛い方もいらっしゃると思います。そんな方もまずはお近くの歯科医院で歯周病検査を受けて、歯周病進行具合をご自身で把握下さい。
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