歯周病リスク、歯列不正
歯並びと歯周病の関係
歯並びと歯周病
歯並びが悪いまま放っておくと、あらゆるお口の健康に影響してきますが、実は身体全体の健康にも影響します。
・歯並びが悪い→噛み合わせが悪くなる→姿勢が崩れる→身体に影響が出る
・歯並びが悪い→噛み合わせが悪くなる→食べかすが詰まりやすくなる→虫歯や歯周病になる
軽度の歯並びの悪さなら自分で治せる矯正方法もお伝えしますので、是非試してください。
あなたの歯並びは治す必要があるのかチェックしましょう
自然な状態で理想的な歯並びを持っている人は少ないでしょう。
だれでも程度の差はあれ歪みはあります。
では、矯正治療を行わないのはどれくらいから?
下の項目でチェックしてください。
□顔や歯並びが明らかに歪んでいませんか?左右対称に近いですか?
□横顔を確認してください。極端に唇が出っぱていたりへこんでいませんか?
□普通に歯をかみ合わせた時に、上の歯がすべて下の歯を覆うように位置していますか?
□鏡の前で前歯を磨くときのようにイーとしてみてください。上と下の歯の中心があっていますか?
□歯同士が重なっていたり、逆に大きく空いているところはありませんか?
□周りの歯よりひときわすり減っている歯はありませんか?
□食べ物がいつもつまるなど、部分的にいびつになっている歯はありませんか?
該当するところがあるなら、歯医者を一度受診されるのがおすすめです。
将来のことも考えて、治す必要があるのかどうかを専門家の目で診断してもらいましょう。まずは歯周病検査でご来院頂くことをお勧めします。
大人になってからの矯正リスク
大人になると組織反応(再生治癒)が遅くなります。というのは、歯を動かして並びを良くするのが矯正治療ですが、動いた歯の周りの組織が自己治癒力で形状を変えていきます。
個人差はありますが、大人になってからの矯正は歯周に負担が掛かり、痛みを伴いやすくなります。
まずは歯並びを治す前に、歯周治療で健康を取り戻し歯周再生力を高めてから、矯正治療に取りかかるのがベストです。
そして子供の矯正治療のように短期間では終わらない事を理解し、長期間の治療を勧めてくれるフルマウス治療に特化した歯科を選んで下さい。
フルマウス治療(包括的歯科診療)
当院ではフルマウス治療(包括的歯科診療)を重視しています。
フルマウス治療とは、全顎を考えた治療となります。
医療は日々進化しています。悪い箇所や痛い箇所をだけを治すのではなく、以前の治療箇所や悪くなる原因をも突き止め、お口全体の健康と10年20年先までを考えた治療になります。
機能性はもちろん審美性重視など担当医にお伝え頂ければ、フルマウスでの治療提案をご提示させて頂きます。
当院では患者様本人のご要望を重視しますので、最初のカウンセリングに時間がかかる事があります。
担当医は「患者様の要望理解」そして患者様は「治療内容の理解」、しっかり話し合える時間を持つ事で、より良い治療を提供できると考えています。
その他歯周病リスク一覧はこちら
歯並びが悪いことでおこる悪影響
今は食事にも会話にも困っていない。という人もいるでしょう。
ですが歯並びの悪さはどんどん進行するケースもあります。
歯並びがどんどん悪化すればどうなるのか。
また、悪化しなくても影響はあります。
・歯並びが悪いということは、クセやかみ合わせが悪いことが考えられます。
つまり、一部の歯に一方的な力が加わってきたということで、これからも歯並びの悪さがますます進行していく可能性があります。
・歯並びが悪いと、口もとや顔が左右対称にならず歪んでしまいます。歯並びの悪さがすすみ歪みもすすめば、引け目感じることになるかもしれません。
・成長段階のお子さんであれば、顎の骨や顔の骨格の成長が妨げられるケースもあります。
・言葉を正確に発音しにくくなります。
・固いものを食べることが困難になります。歯並びが悪いところを避けて特定部分にのみ圧力をかけていると、もともと健康な歯まで悪くなります。
・虫歯や歯周病になりやすくなります。
歯並びが悪くなる9つの原因
昔は歯並びが悪くなかったのに。
気にならない程度だったのに。
そんな風に感じているなら、長年のクセで歯並びが徐々に悪くなってきた可能性があります。
歯並びを悪くする原因をお伝えします。当てはまるクセがないか確認してみてください。
・頬杖(ほおづえ)・・頭の重さが支えている部分1点に集中し、歯の位置がずれてしまう。
・うつぶせ寝・・片側の顎に長時間力がかかり続ける状態になり、歯の位置がずれてしまう。
・口呼吸・・口が空いている状態は唇の筋肉が弛緩しています。舌から一方的に押される形となり出っ歯になります。
・唇を噛む・・頻繁に唇を巻き込むように噛む癖のある人は、その度に前歯に不適切な方向から力がかかっていることになります。結果、前歯のかみ合わせがずれます。
・食べ物を片側でしか噛まない・・左右のバランスがくずれ、顔の歪みにもつながります。
・舌を歯に押し付ける・・無意識にしている人も多いクセですが、前歯を舌を押し続けることによって出っ歯になります。
・爪を噛む・・爪を噛むことは歯や歯茎に大きな負担であるとともに、不自然な力のかかり方が続くことで、かみ合わせがずれます。
・指しゃぶり・・上の前歯を裏側から押すように指をくわえることで出っ歯になります。また上下の歯の噛み合わせもずれます。
・虫歯や歯周病菌を放置・・歯や歯を支える歯周組織が欠損し、健康な歯へかかるバランスも崩れることになります。結果、歯並びの悪化につながります。
歯並びを自身で予防改善する
軽度の歯並びの悪さなら、歯への力のかかり方のバランスを取ることで自分で治すこともできます。
まずは、頬杖など歯並びを悪くするクセがあるなら治しましょう。
そして、口周りの筋肉を鍛えます。
歯は唇、頬、舌からの圧力でバランスがとれた所に位置します。したがって、それらをバランスよく鍛えることで歯も適切な位置に収まってきます。
ただし例えば、出っ歯だから前歯を指で押さえるなどは、変な方向に歪む可能性もあるので良くありません。
口周りの筋トレの仕方
〇ガムトレーニング
ガムを噛むことで舌や口周りの筋肉を鍛えることができます。
ガムはAmazon等でも購入できる「歯科専用キシリトールガム」が良いでしょう。
甘味料がキシリトール100%で虫歯の原因にならないですし、歯にくっつきにくく少し硬めで噛むトレーニングに良いです。
(味の持続力は無いので我慢してください。)
正しいガムトレーニングの方法
・左右の奥歯で均等に噛んでください。
力を入れる必要はありません。逆に奥歯に負担をかけることになるので普通に噛みましょう。
・少し柔らかくなったところで
⇒ガムを上顎に押し付けて広げる
⇒そのまま(舌を上顎に押し付けたまま)奥歯を噛む
⇒唾液が出てきたら、舌の根元を動かして飲み込む
1日30回噛む×3回を目指しましょう。
〇唇トレーニング
・唇をギュっと真一文字に閉じて、パッと音がするよう弾くように開けてください。
これを20~30回、1日2セット程してください。
ペッと横に唾を吐く感じを、まっすぐ前にパッと唾を飛ばすイメージで。
(実際に唾を飛ばさなくても良いです。)
その他、なかなか意識して治せないのが就寝時の口呼吸。
特に鼻が詰まりやすい人などはどうしても口呼吸になってしまい、クセにもなってしまいます。
朝起きたときに、喉がカラカラの人は寝ている間口呼吸になっています。
ノーズクリップなどを利用して鼻の通りを良くして、口呼吸になるのを防ぎましょう。鼻づまりがひどければ耳鼻科での受診もおすすめします。
最後に、矯正は歯医者で部分的な治療でも半年、ひどい場合には5年も6年もかかるケースもあります。
自力で治そうと思われる場合は、軽度の歯並びの悪さであってもお口のトレーニングを1年は続けるつもりで臨んでください。
まとめ
歯並びが悪いままだと、虫歯や歯周病になる可能性もグンと上がります。
もしかすると、Silent Disease(静かなる病気)とも言われる自覚症状のない歯周病はすでに進行しているかもしれません。
歯並びだけに限らず、お口内の健康は身体全体の健康と密接に関係しています。
長いこと歯医者に行ってないなーと言う人は、一度歯のクリーニングも兼ねて歯医者で健診されてみてはいかがでしょう。
まずはお近くの歯科医院で歯周病検査を受ける事をお勧め致します。
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神戸松田歯科医院:総合受付
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