歯周病リスク咬合性外傷
歯周病と咬合制外傷の関係
歯がグラグラする原因
指で押さえたり、舌で押すと歯がグラグラする。
子供が乳歯から永久歯に生え変わる時には誰もが経験することですが、大人になって歯がグラグラすることは良くありません。
ただし、健康な歯でも多少は動きます。
前後0.2ミリ以下の動きなら気にすることはないですが、それ以上動くようでしたら、しっかりと原因を突き止め、対処する必要があります。
放っておくと歯を失うことになります。
歯がグラグラする6つの原因
歯がグラグラする原因はいくつかありますが、ここでは代表的なものをお伝えします。
歯周病で歯が溶けている
初期状態では自覚症状のない歯周病ですが、症状が悪化していくと歯の周りの骨が溶けていきます。
結果、歯を支えることができなくなってぐらつくようになり、最終的には歯を失います。
歯周病は虫歯と同じで自然治癒しません。放っておくと進行していくだけです。
歯医者で早めに治療しましょう。
>気になる人はこちらもごらんください。
歯周病とは?9つのチェックポイント
噛み合わせが悪い
かみ合わせが悪く、歯や歯の周りの組織にいびつな方向から力が加え続けられることによりダメージをうけ、歯がぐらついてくることがあります。
これを咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)と呼びます。
歯ぎしりのクセがある
歯ぎしりをするクセのある人は、頻繁に必要以上の圧力を歯にかけていることになります。
歯を食いしばるスポーツをする人の歯がボロボロになるのは良く知られていますが、歯ぎしりも同等の力を歯にかけていることになります。
歯ぎしりは就寝中にしてしまっている人が多いですが、そういう場合は歯ぎしり用のマウスピースを使用しましょう。
マウスピースは歯型にピッタリ合うよう、歯医者で作成されることをお勧めします。
市販のものもありますが、歯並びを悪くしてしまう可能性もありますので注意してください。
かぶせ物や差し歯がぐらついている
かぶせ物や、冠(クラウン)、差し歯等、これらを補綴物(ほてつぶつ)と呼びますが、これらが外れかけになると、歯がぐらついているように感じることがあります。
放っておくと補綴物が外れることになりますし、ぐらついている時点で歯と補綴物の間にすき間があって、プラーク等細菌の温床にもなっています。
早急な治療が必要です。
>詳しくはこちらもごらんください
補綴物の不適合-詰め物かぶせが歯周病の原因
歯の根が割れている
歯の根が割れることを「歯根破折(しこんはせつ)」と言います。
歯根破折は虫歯、歯周病についで歯を失うことが多い症状です。
事故やケガによって強い力がかかることによって割れるケースもありますが、基本的には歯が弱って割れます。
特に神経を抜いた歯は、神経を取ることで歯に栄養や水分が十分にいきわたらなくなって割れやすくなっていますし、治療で土台に金属を入れた場合(保険治療)、歯より硬いため圧力が弱い歯に集中してしまっています。
歯の根の先に膿が溜まっている
歯の根部分に膿がたまり、歯がしかっりと支えられない状態です。
原因としては、歯の神経を抜いている場合に、その神経の入っていた管に細菌が入り込み歯の根の部分に溜まっていく歯根嚢胞(しこんのほう)や、歯の内部の歯髄部分が虫歯菌に侵されるなどして炎症がおこる根尖性歯周炎(こんせんせいししゅうえん)などがあります。
この場合も歯医者での治療が必要です。
その他歯周病リスク一覧はこちら
咬合性外傷(こうごうせいがいしょう)について
咬合性外傷とは、噛み合わせの悪さから歯や歯茎にダメージをおった状態のことです。
咬合性外傷には一次性と二次性に分けられ、それぞれ原因や症状が違ってきます。
一次性が進行して二次性になるわけではありません。
一次性咬合性外傷
原因は歯ぎしりや、食いしばり、またかみ合わせが悪いことです。
頻繁に歯に強い力や、適切でない方向から力がかかることで、歯の根元や、歯の周りの骨など歯周組織が傷つきます。
二次性咬合性外傷
原因は歯周病です。
歯周病は歯の周りの骨(歯槽骨)を溶かしていきます。
歯を支える力が弱くなっているので、通常の噛む力だけでもダメージを受ける状態になっています。
まとめ
歯がグラグラと動くことは、歯や歯茎と言った歯の周りの組織が傷ついているサインです。
指で確かめたり、ついつい気になって舌で押してしまいがちですが、骨にダメージを与えることになるのでなるべく動かさないようにしましょう。
固い食べ物や粘着性の食べ物も避けたほうが良いでしょう。
また、原因がどれであっても歯周病や虫歯の発症・進行の原因にもなります。
周りの健康な歯を守るためにも、一刻も早く
歯周病検査をおすすめします。
【ご質問・ご予約はこちら】
神戸松田歯科医院:総合受付
078-681-0418